歯を失った際には、入れ歯を作る人が多いです。入れ歯は保険が適用されますし、治療期間も比較的短いため、選択しやすくなっているのは確かです。ただ、作りやすいだけに、入れ歯の寿命が気になる方も多いようです。ここでは入れ歯の寿命についてわかりやすく解説します。
▼入れ歯にも寿命はあります
歯科で製作および装着する人工歯には、基本的に寿命があります。入れ歯もあくまで人工物なので、永久的に使い続けることは不可能です。とくに、インプラントと比較すると、入れ歯の寿命は短い傾向にあります。これは入れ歯の性質上、仕方のないことだといえます。
▼保険の入れ歯の寿命
保険診療で製作した入れ歯の寿命は5~6年です。とても短いように感じますが、入れ歯は使い続けていく中で人工歯が摩耗したり、義歯床が割れたり変形したりしてしまうものです。また、患者さまご自身の顎の骨が痩せるなどして、装着中の入れ歯が使えなくなることも珍しくありません。自由診療で作った入れ歯に関しては、使用する素材や設計によって、もう少し寿命を延ばすことも可能です。
▼入れ歯の寿命はケア次第?
保険診療の入れ歯の寿命は5~6年と記載しましたが、お口や入れ歯のケア次第によっては、もっと長く使い続けることが可能です。実際、お口の健康を維持し、入れ歯の状態も良好に保ち続けている人は、7~8年問題なく使い続けています。
▼入れ歯は調整しながら使い続けるもの
入れ歯を1~2年使っていると、合わない、よく噛めない、ズレる外れる、といった症状に悩まされるかもしれません。そうなったらすぐに主治医に見てもらいましょう。それは入れ歯が寿命を迎えたのではなく、調整が必要になっただけかもしれません。人工歯の摩耗を改善したり、歪んだクラスプを調整したりすることで、また快適に使えるようになります。また、合わない状態でいればを装着し続けることもお口の健康にとって有害となりますのでご注意ください。
▼まとめ
このように、保険診療の入れ歯の寿命はお手入れの状況によって大きく変動します。また、定期的にメンテナンスを受けることで、寿命を1年、また1年と延ばすことが可能となります。