「あいうべ体操」は、口呼吸を鼻呼吸に改善していくために考案されたお口の体操です。口呼吸は、お口の健康にさまざまな悪影響を及ぼすことから、積極的に改善することが必要となりますので、鼻呼吸が習慣化しない人は、あいうべ体操を試してみてください。今回はそんな「あいうべ体操」についてわかりやすく解説します。
▼あいうべ体操のやり方
あいうべ体操は、次に挙げる4つの動作を順番に繰り返し行っていくお口の体操です。
「あー」と口を大きく開く
「いー」と口を大きく横に広げる
「うー」と口を強く前に突き出す
「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
この「あいうべ」を食後に10回、1日30回を目安に続けていくと、舌やお口周りの筋肉が鍛えられ、口呼吸が改善されていきます。ちなみに、「あいうべ」という言葉を実際に発する必要はありません。鍛えたいのは舌や口腔周囲の筋肉なので、無音のまま4つの動作を繰り返せば良いです。つまり、出先などでも周囲に迷惑をかけずに体操することができるのです。
▼あいうべ体操を行うメリットとは?
あいうべ体操によって、舌や口腔周囲筋が鍛えられると、鼻呼吸に移行できます。その結果、次に挙げるようなメリットが得られます。
・口腔乾燥を防げる
・虫歯、歯周病のリスクが下がる
・風邪やインフルエンザにかかりにくくなる
・口元の筋肉が発達して若々しくなる
1日たった数分の体操をするだけで、これだけのメリットが得られるのですから、皆さんも是非、毎日の日課にしてみてください。とくに成長期のお子さまは、歯並びや顎の骨の発育にも深く関わってくることなので、必要なら「あいうべ体操」を習慣化させましょう。
▼まとめ
このように、あいうべ体操は、手軽にできる口呼吸の改善方法です。舌とお口周りの筋肉が鍛えられることで、正しい呼吸法が身に付くこと以外にもたくさんのメリットが得られますので、必要と感じた方は積極的に行っていきましょう。そんな「あいうべ体操」についてさらに詳しく知りたい方は、お気軽に当院までご相談ください。