皆さんは、歯科の定期検診を受けていますか?虫歯にもなっていないのに、わざわざ歯医者さんに通うのは面倒、という方も多いかと思いますが、定期的にメンテナンスやクリーニングを受けることで、皆さんが考えている以上のメリットを得ることができます。今回はそんな歯科の定期検診の重要性についてわかりやすく解説します。
▼虫歯・歯周病を早期発見できる
定期検診で得られるメリットとしては、虫歯・歯周病の早期発見が可能になる点がまず挙げられます。いずれも自然に治ることのない病気であり、発見や治療が遅れると、歯そのものを失いかねません。それだけに、できるだけ早期に発見して治療を開始することが大切なのです。3~4ヶ月に1回の定期検診を受けていれば、そうしたお口の病気の早期発見・早期治療が容易となります。
▼予防することも不可能ではありません
定期検診の受診は、虫歯・歯周病を早期に発見するだけでなく、予防することも不可能ではありません。定期検診では、普段のブラッシングでは落とせないバイオフィルムや歯石、ステインなどをクリーニングによって取り除けます。また、正しい歯磨きの方法を身に付けるためのブラッシング指導も受けられるのです。フッ化物の歯面塗布も歯科医院でしか受けることのできない予防処置です。
▼欧米では定期検診の受診が当たり前となっています
口腔ケアの先進国であるヨーロッパやアメリカでは、多くの国民が当たり前のように定期検診を受けています。その結果、80歳になっても20本以上の歯を残せている人が全体の80%前後にまで達しているのです。ちなみに、日本では最近ようやく50%に達しました。この数値だけ見ても、定期検診がいかに重要であるかがわかるかと思います。
▼まとめ
このように、歯科の定期検診は、今現在のお口の健康を維持することはもちろん、80歳になった時の残存歯数にも関わってきますので、皆さんも積極的に受けるようにしましょう。