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虫歯とお酒(アルコール)は関係ある?

  • 歯のまめ知識

虫歯は、糖質をエサとして歯を溶かす虫歯菌への感染によって起こる病気なので、アルコールは一切関係ないように思われがちです。むしろ、アルコールによる殺菌作用で、虫歯にかかりにくくなるのでは?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。実際はそんなことはなく、お酒の飲み方によっては虫歯を誘発することもあります。今回はそんな虫歯とアルコールの関係についてわかりやすく解説します。

▼甘いお酒は虫歯のリスクとなります

ひと言でお酒といっても、焼酎や日本酒だけでなく、缶チューハイやカクテル、ワインなども含まれますよね。とくに若い人が飲むお酒は甘い物が多く、当然のように糖質が含まれていますので、虫歯のリスクは上昇します。

▼お酒の利尿作用にご注意ください

お酒には小便の排泄を促す利尿作用(りにょうさよう)がありますよね。身体の水分が過剰に外へと排泄されてしまうため、お酒を飲みすぎるとお口の中も乾燥します。その結果、唾液による抗菌作用や殺菌作用、自浄作用が期待できなくなり、虫歯のリスクが上昇します。

▼お酒と一緒に口にするおつまみにも注意が必要

習慣的にお酒を飲む人は、おつまみも一緒に口にするかと思います。もちろん、お酒だけを飲んで食事は一切摂らないという人もいらっしゃるかもしれませんが、それはあくまで一部かと思われます。消化管への負担も考えると、食物も一緒に摂った方が良い場合もありますからね。ただ、食事をするということは、その都度、お口の中が汚れることを意味します。しかも、お酒は長時間飲み続けることが多く、その分、お口が不潔な状態も長く続くことにありますので、自ずと虫歯のリスクも上昇します。

▼まとめ

このように、一見すると無関係なように思えるアルコールと虫歯は、場合によっては直接的にそのリスクを上昇させます。また、多くのケースでは飲酒が虫歯のリスクを間接的に引き上げるため、お酒を飲む習慣がある人は十分注意してください。ちなみに、アルコールは歯周病のリスク因子にもなっています。

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